マカに含まれるアスパラギン酸。疲労回復だけではなくストレスにも効果的
マカに含まれているアスパラギン酸には、疲労回復や免疫力向上、抗ストレス作用など、さまざまな効果が期待できます。
「体調がすぐれない」「疲れやすい」といったお悩みをお持ちの方にはピッタリです。
アスパラギン酸で疲れ知らずの体になりましょう。
1.アスパラギン酸とは
アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、野菜のアスパラから初めて発見されたので、「アスパラ」ギン酸という名前が付いています。
旨味成分の一つでもあり、味噌や醤油の旨味も、アスパラギン酸によるものだと言われています。
酸味を含んでいるのが特徴で、アスパラやトマトの独特な旨みもアスパラギン酸の味。
アスパラギン酸が多い食品には、しらす干しや肉類、ナッツ類などがあります。
「スタミナ強化をする」という宣伝文句で、アスパラギン酸を配合した栄養ドリンクや精力剤が、ちまたでは販売されています。
ちなみにヨーロッパでは、利尿剤としてアスパラガスの根(アスパラギン酸を多く含む)が使われています。
2.アスパラギン酸の効果
アスパラギン酸には様々な効果が期待できます。
- ・疲労回復
- ・持久力アップ
- ・ストレスを和らげる
- ・体臭の改善
- ・免疫力アップ
- ・体調を整える
2-1.アスパラギン酸で疲労回復
アスパラギン酸には疲労回復の効果があります。
“アスパラギン酸から、エネルギー代謝(TCAサイクル)に関与するオキサロ酢酸が生じるため、窒素やエネルギーの代謝を高めます。
そのため、疲労に対する抵抗力がつき、活力が高まります。”
(引用:中嶋洋子 「これは効く!食べて治す 最新栄養成分事典」 主婦の友社 P58 2017)
アスパラギン酸は、タンパク質の合成や窒素の代謝、エネルギーの代謝に使われるので、疲労回復や滋養強壮効果があるのです。
また、カリウムやマグネシウムを細胞内に運ぶ役割も担い、疲労物質の「乳酸」をエネルギーに変換するのをサポートする役目も担います。
さらにアスパラギン酸には、血中のアンモニアを尿として体外へ排出する働きもあります。
アンモニアは疲労度を示すバロメーターで、体内のアンモニアの量が多いと、エネルギーを作り出すのを邪魔され、疲労がたまってしまいます。
血中のアンモニア濃度を下げることができれば、疲労も回復するのです。
「最近、疲れがたまって…」という方は、アスパラギン酸は意識して摂りたい栄養素。
スタミナ強化になるので、スポーツをしているかたにもおすすめですよ。
2-1-1.マカで疲労回復効果がさらにアップする
アスパラギン酸は、マカで摂ることに意味があります。
それは、マカにはアスパラギン酸以外にも、疲労回復効果のある成分が入っているからです。
その名も「アルギニン」。
先ほど「アンモニアは疲労度のバロメーター」と言いましたが、アルギニンには、疲労物質のアンモニアを無毒な尿素に変える働きがあるのです。
マカを摂ることでアスパラギン酸とアルギニンの、ダブルの効果で疲労回復できるというわけですね。
2-2.アスパラギン酸でイライラ予防。ストレスによる高血圧にも効果的
アスパラギン酸には、ストレスに強くなる効果もあると言われています。
興奮性の神経伝達物質として中枢神経(大脳皮質、小脳、脊髄)で働き、ストレスに対抗してくれるのです。
ちなみに体内のアンモニアが増加すると、脳がストレスに弱くなります。
アスパラギン酸は尿を合成し、毒性を持つアンモニアを体外へ排出する働きも持つので、中枢神経系を保護してくれます。
神経伝達とアンモニアという二つの側面から、ストレス対策になるというわけですね。
毎日何かしらの小さなストレスを感じているかたは、アスパラギン酸でストレスに強い体づくりを目指しましょう。
アスパラギン酸を摂ることで、過度のストレスにより引き起こされる高血圧も、間接的に予防することができます。
2-2-1.マカとアスパラギン酸の相乗効果。さらにストレスを和らげる
マカには、神経を落ち着かせてくれるカルシウムが豊富に含まれています。
アスパラギン酸とカルシウムのダブルの効果が、マカを摂るだけで可能になります。
色々とサプリメントを飲まなくても、マカだけで十分にストレスを和らげる効果が期待できるのです。
また、これは女性に限ったことですが、マカにはPMS(月経前症候群)を改善させる「植物エストロゲン」が含有されています。
PMSは過度のストレスなどが原因でホルモンバランスが乱れ、女性ホルモンが不足すると起こりやすくなります。
植物エストロゲンは女性ホルモンに似た働きをする成分なので、マカを摂取することでPMSを和らげることができるのです。
生理前にストレスを感じるというかたは、マカを試してみると、PMSの改善が期待できますよ。
2-3.体臭の改善
疲れがたまったり、激しいスポーツをしたりすると、血中のアンモニアが増加します。
アンモニアの量が多くなってくると、肝臓がアンモニアを無臭化する作業が追いつかなくなってきます。
その結果、汗からアンモニアが分泌されるようになり、「疲労臭」という体臭が発生してしまうのです。
2-4.免疫力アップにもアスパラギン酸
アスパラギン酸にはNK細胞などの免疫細胞を増やす効果があります。
それはアスパラギン酸には窒素化合物(タンパク質や核酸など)を分解し、再合成する作用(窒素代謝)があるからです。
窒素代謝が行われることで免疫細胞が増えることが、さまざまな研究から分かっています。
(参考:主婦の友社編 「すぐわかる免疫力の高め方」 主婦の友社 P54 2016)
2-4-1.マカで免疫力をさらに上げる
アスパラギン酸だけでなく、同じくマカに含まれるアルギニンにも、免疫力を上げる働きがあります。
アルギニンには、
- ・ヒト成長ホルモンの分泌を促す
- ・免疫力を保つ
といった作用があります。
「年に何回も風邪をひく」「インフルエンザが心配」というお悩みをお持ちのかたは、マカを摂って、アスパラギン酸とアルギニンのダブルのパワーを実感してみてはいかが?
2-5.アスパラギン酸で体調も整う
成人男女の体の、約60%は水分でできています。
アスパラギン酸はこの水分量を適切に調整する役目も担っているのです。
病気のかたや日常的にストレスを感じているかたは、ビタミンやミネラルの消費量が多くなります。
そうすると体液に含まれている成分のバランスが崩れ、体調を崩しやすくなってしまいます。
そんなときに活躍するのがアスパラギン酸。
アスパラギン酸は体液のバランスを戻すべく、マグネシウムやカリウムを細胞の中へと運んでくれるのです。
「最近なんだか体が重いな…」といった原因が良くわからない不快感がある時は、アスパラギン酸が不足しているのが原因かもしれません。
男性が飲む精力剤にアスパラギン酸が配合されていることが多いですが、ぜひ女性にも、マカに含まれているアスパラギン酸はおすすめです。
2-5-1.マカは複数の側面から体調を整える
マカにはアスパラギン酸の効果以外にも、体調を整えるためのさまざまな効果が確認されています。
常盤植物化学研究所の報告では、
- ・持久力増強
- ・疲労抑制
- ・ストレス軽減
- ・栄養補給
- ・抗炎症作用
など、非常に多くの健康効果が、研究によって明らかにされているのです。
「体調を整える」というのは曖昧な表現でもありますので、ここでご紹介したマカの効果によって、総合的に健康的な体を目指しましょう。
3.アスパラギン酸の過剰摂取の心配は?
アスパラギン酸には過剰摂取の問題がほとんど無いといわれています。
安心してアスパラギン酸を含んだ、マカなどの食品を摂ることができます。
ただしガンの患者さんだけはアスパラギン酸の摂取には注意が必要です。
それはアスパラギン酸を取り込む種類のガン細胞もあるからです。
ガンがあるかたは、アスパラギン酸を摂取する前に、必ずかかりつけの医師に相談することが必要です。
4.アスパラギン酸で心と体の両方をパワーアップできる
さて、アスパラギン酸について見てきましたが、アスパラギン酸には以下のような効果が期待できます。
- ・疲労回復
- ・持久力アップ
- ・ストレスを和らげる
- ・体臭の改善
- ・免疫力アップ
- ・体調を整える
さらにアスパラギン酸以外の、マカの効果を加えると…
- ・疲労回復
- ・持久力アップ
- ・ストレスを和らげる
- ・免疫力アップ
- ・体調を整える
といった五つの効果(体臭以外)を、さらにプラスすることができます。
アスパラギン酸はマカに含有されていますので、マカを飲むことでこれらの効果を全て享受できるのです。
「病気知らずの健康な体になりたい」「疲れにくい体になりたい」というかたは、ぜひ一度、マカを試してみてくださいね。