マカには覚醒作用があるって本当?
マカに「覚醒作用がある」というのは本当なのでしょうか?たしかにマカ入りの健康ドリンクを飲むと元気が出ると言われていますが、その真偽のほどはどうなのでしょうか。
この記事ではマカに覚醒作用があると言われている理由やメカニズムを紹介します。
1.覚醒作用はカフェインの影響?
マカが配合されている栄養ドリンクには、カフェインが配合されていることがほとんど。
実はこういったマカ配合の栄養ドリンクを飲んでスッキリ目が覚めたというのは、「カフェインの作用」というのが一番大きな要因なのです。
ですから「マカに覚醒作用がある」というのは真っ赤なウソ。
でもどうしてこんなことが広く言われるようになったのでしょうか?
2.マカには覚醒作用を「助ける」働きがある
実はマカに含まれているアルギニン(アミノ酸の一種)は、「カフェインの覚醒作用を増強する働きがある」という研究結果が出ています(ノエビアグループ、常盤薬品工業)。
この研究データによるとカフェインとアルギニンを同時に摂ることで、
- ・摂取して30分後のピーク時には※ワーキングメモリーが約30%向上
- ・摂取して1時間後のピーク時には集中力が約30%向上
- ・カフェインのみを摂取した場合よりも効果的に眠気がなくなる
ということが分かりました。
※ワーキングメモリーとは、情報を短期的に記憶し同時的に処理することで、会話や読み書きなどの際に役立つ能力のこと。
作業記憶とも呼ばれる。
ということはマカで覚醒作用を得ようと思うなら、カフェインと一緒に摂取する必要があるのです。
カフェイン入りの栄養ドリンクはもちろん効果的ですし、マカ配合のサプリメントとコーヒーを一緒に飲む、といったことでも可能です。
マカのサプリメントなどでアルギニンを摂取すると30分程度で体内に吸収されるので、カフェイン(摂取後30分程度で効いてくる)との相性も抜群。
ところでアルギニンは肉や魚、米などにも含まれていますが、これらの食物は消化吸収するまでに何時間もかかってしまいます。
カフェインと同時に肉などを食べたとしても、カフェインの効き目が切れてきた頃にようやく体内に吸収されることになってしまい、覚醒増強効果は発揮されません。
またアルギニンは体内の血流量を増加させることによる疲労回復効果もありますから、疲れが取れて「覚醒効果があった」と錯覚している方も多いようですね。
3.マカには強壮作用がある!
「じゃあカフェインも摂らないとマカは意味がないの?」という疑問が出てきます。
でも実はマカには「強壮作用」もしっかりとあるのです(国立健康・栄養研究所「健康食品」の素材情報データベース)。
マカに豊富に含まれているアルギニンを摂取すると、体内の血管内で一酸化窒素(血管を広げる働きを持つ)を生成する能力が高まります。
その結果、強壮作用が発揮される(元気が出てくる)というワケです。
ここでさらに嬉しいことに、血管が広がると全身の血流が良くなるので、男性の勃起不全の改善にも効果があります。
ちなみにアルギニンにはホルモンバランスを整える作用もあるので、生理痛や更年期でお悩みの女性にも効果を発揮してくれますよ。
マカは男女ともに効果があるので、男性にも女性にもおすすめです。
4.(まとめ) マカの覚醒作用はカフェインと組み合わせることで発揮される
マカのみでは思ったような覚醒作用が発揮されない、というのが今回のポイント。
強壮作用と覚醒作用もごっちゃにならないように注意しましょう。
覚醒作用が欲しい方は、カフェインを含有しているコーヒーや緑茶と一緒にサプリメントを飲んだり、カフェイン入りの栄養ドリンクを飲んだりすることでマカを摂取することが大切です。
さらにマカには覚醒作用を助ける働き以外にも、
- ・血流量を増やして強壮作用を発揮する
- ・勃起不全を改善する
- ・ホルモンバランスを整える
といった効果がありますので「覚醒作用だけじゃなくて元気も欲しい!」という方は、ぜひマカのサプリメントやドリンクを試してみてください。