マカでストレスを吹き飛ばす。期待できる9つの効果とは
マカでストレス対策してみませんか?人間関係や家庭の問題など、日頃から私たちはストレスにさらされています。
ストレスは病気や不妊などの原因にもなりますので、早めの対処が必要です。
マカでストレスが解消できる秘密について迫っていきたいと思います。
>>簡単な解説はこちら
1.現代人は誰もがストレスを抱えている
現代はストレス社会と言われています。
仕事や育児、介護、夫婦生活、受験勉強など、ストレスを抱えるような状況は数え切れないほどあります。
さらには食品添加物、タバコ、飲酒、寒さや暑さ、湿度なども、体がストレスを感じる原因に。
人は過度のストレスを受けると、体にさまざまな症状が引き起こされる恐れがあります。
- ・高血圧
- ・うつ病
- ・糖尿病
- ・円形脱毛症
うつ病などの心の病気だけでなく、体までも不調になってしまうのがストレスの怖いところ。
特に女性はストレスによりホルモンバランスが崩れやすく、月経不順や不妊症、更年期障害などの引き金になるとも言われています。
それは女性ホルモンの分泌をつかさどる脳が、体の機能よりもストレスに対処することを優先する仕組みになっているからです。
ただし、ストレスはすべてが悪いというわけではありません。
ほどよいストレスは、頑張る意欲を引き出すなど心のガソリンになりますから、日頃からストレスを発散したり、ストレスに強くなったりすることで、上手にストレスと付き合っていくことが大切です。
2.マカの抗ストレス効果について
日々の生活でストレスを感じているからといって、我慢したり諦めたりする必要はありません。
マカを摂ることでストレスに強くなることができます。
直接的にストレスを和らげる効果や、病気や肉体疲労などを軽減するなど間接的な抗ストレス効果も期待でき、多面的にストレスにアプローチしてくれるのです。
マカの抗ストレスにかかわる効果は以下のとおり。
- 直接的な効果
- ・ビタミンB12でイライラ予防
- ・精神を落ち着かせる
- ・カルシウムで精神を安定化させる
- ・二次代謝産物による効能
- 間接的な効果
- ・男女の不妊を改善させる
- ・月経前症候群(PMS)を改善させる
- ・肉体疲労を軽減する
- ・免疫力を向上させる
- ・抜け毛によるストレスを軽減させる
これらの効果について、詳しく見ていきます。
2-1.ビタミンB12でイライラ予防
ビタミンB12が不足すると、イライラしたり集中力が低下したりすることが分かっています。
とくにダイエットをしているかたなどは、ビタミン類が不足しがち。
マカでビタミンB12を摂取することで、ビタミン不足によるイライラを解消することにつながるのです。
2-2.精神を落ち着かせる
マカにはストレスを減らす効果があることが、実験によって確認されています(Aguilar J, Curso Taller Internacional sobre maca, Cultivo, aprovechamiento y conservacion , 20, juilo 1999)。
2-3.カルシウムで精神を安定化させる
マカは神経伝達とも関わりが深い「カルシウム」を含有しており、ストレス対策にピッタリです。
体内のカルシウムが不足すると神経過敏になり、イライラするということをご存じのかたも多いでしょう。
しかもカルシウムが慢性的に不足すると、高血圧や動脈硬化を引き起こすことも確認されていますので、普段からマカによって、意識的にカルシウムを摂ることが大切です。
2-4.二次代謝産物による効能
「二次代謝産物」とは、植物が固有に作り出す物質で、「薬効」と呼ばれることもあります。
ちなみに「一次代謝産物」とは、ビタミンやミネラルなどの、植物が成長するために必要な栄養素のことをいいます。
人間はストレスを受けると、通常時よりも多くのエネルギーを消費し、ストレスに対抗しようとします。
マカに含まれる二次代謝産物が脂肪を燃焼させエネルギーを作り出すことで、よりストレスに強い体が作られるというわけです。
2-5.男女の不妊を改善させる
マカは、男女ともに不妊への効果が期待できます。
2-5-1.男性不妊への効果
ED(勃起不全)でお悩みのかたも多いですが、マカを飲むことによってEDを改善させることが可能です。
マカにはEDの改善に効果的な、以下の成分が含まれています。
- ・アルギニン
- ・亜鉛
アルギニンには血行促進作用や血管拡張作用があります。
勃起するということは、ペニス部分に血液が流れるということ。
アルギニンを摂ることで、自然と勃起しやすい状態になるのです。
また血行促進作用以外にも、アルギニンにはさまざまな効果があります。
”アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進し、性ホルモンの細胞への効果を助長する。マウスの実験で抗疲労、抗ストレス性能が、試験管レベルでは抗がん性能も確認されている。性欲改善や精子の運動性改善などの妊活に有効。”
(引用:斎藤 糧三 松村 和夏 「スーパーフード事典 BEST50:栄養素、効能、おいしい食べ方がわかる」 主婦の友社 P101 2016)
このように、アルギニンを摂ることで、男性は妊活しやすい体を作ることができるのです。
また亜鉛は、男性ホルモンの生産にかかわる栄養素です。
亜鉛は日本人が慢性的に摂取不足だと言われているミネラルで、マカなどで積極的に摂取するように心がけましょう。
亜鉛が不足すると精子の生産量が減少したり、精子の運動率が下がったりしてしまいます。
マカでアルギニンと亜鉛を同時に摂取することにより、「精子も元気で積極的にセックスできる状態」を作り出すことが可能になるのです。
2-5-2.女性不妊への効果
女性がマカを摂ることで、ホルモンバランスが整い、体を妊娠しやすい状態に整えることができます。
中村学園大学の薬膳科学研究所と株式会社ヤマノとの共同研究によると、マカを摂ることにより、黄体ホルモン(受精卵が着床しやすくなる)を分泌させる「黄体形成ホルモン」や、排卵後の卵胞を黄体化させる作用を持つ「黄体刺激ホルモン」の分泌量が増加することが確認されています。
その量は、黄体形成ホルモンが約4.5倍、黄体刺激ホルモンが約19倍に増えるといいますから驚きです。
2-6.月経前症候群(PMS)を和らげる
生理前はイライラして仕事や勉強に集中できない、急に泣きたくなったり体がむくんだりする、といったさまざまな症状が見られる「月経前症候群」。
月経の1~2週間前から起こりますが、女性ホルモンの乱れにより引き起こされることが分かっています。
マカにはホルモンバランスを整える「植物エストロゲン」という成分が含まれており、月経前症候群の症状や、月経前症候群から引き起こされるストレスを和らげることができるのです。
2-7.肉体疲労による精神的ストレスを軽減する
マカを摂ることで肉体疲労が軽減し、持久力が向上することが確認されています。
(池内 眞弓ら 「2005年度日本農芸化学大会発表 講演要旨集」 P117 2005)
疲労感を感じる大きな原因に、体内で「アンモニア」が発生することが挙げられます。
アンモニアの濃度が上がれば上がるほど疲労を感じやすいので、このアンモニアの量を減らすことができれば疲れにくい体を作ることができるのです。
マカに含まれる「アルギニン」や「アスパラギン酸」には、このアンモニアを減少させる効果がありますので、ストレス対策にはぴったりですね。
2-8.免疫力を向上させ、病気からくるストレスや不安を減らす
風邪をひくと、仕事や勉強、遊びなど、すべての面に悪影響が出てしまいます。
病気によって仕事や勉強がはかどらないと、やっぱりストレスを感じてしまいます。
マカは、そんな病気から起こるストレスからも守ってくれるのです。
マカには「グルタミン(グルタミン酸とは別モノ)」というアミノ酸の一種が含まれています。
グルタミンには免疫細胞であるリンパ球を増やす働きがあるので、マカを摂ると免疫力が向上し、病気にも強くなるのです。
2-9.抜け毛によるストレスを軽減させる
マカに含まれるアルギニンには血行促進作用があると先ほど触れましたが、全身の血行が促進されると、もちろん頭皮の血行も促進されます。
頭皮は血行が滞りやすい部分なので、市販の育毛剤にも血行を促進する成分が入っているものが多いのです。
育毛剤のような劇的な効果を得ることは難しいものの、長期的にマカを取り続けることで頭皮環境が整い、髪の毛に栄養が行き届き、抜け毛が減る効果が期待できます。
薄毛が改善されれば自分に自信を持つことができ、日常的なストレスも軽減されるでしょう。
3.マカとセントジョーンズワート。どっちがストレス解消におすすめ?
ストレス対策のサプリメントとして有名なのが「セントジョーンズワート」。
このセントジョーンズワートとマカ、どちらがストレス解消に効果的なのでしょうか?
セントジョーンズワートは和名を「セイヨウオトギリソウ」といいます。
ハーブティーにも用いられる植物で、うつ病や不安障害の薬としても使われることがあります。
ただし、セントジョーンズワートは「効果がある」という研究報告は多数ありますが、それとは逆に「効果がない」という論文も多数あるということは、覚えておいたほうが良いかもしれません。
アメリカ国立補完統合衛生センター(NCCIH)や、その他の研究機関の発表では、「セントジョーンズワートの効果は極めて小さい、またはまったく効果がない」ということが言われています。
「病は気から」というように、思い込みによってストレスが和らぐことはあるかもしれませんが、薬のように劇的な効果は期待できないかもしれない、ということは頭の片隅に置いておきましょう。
また厚生労働省からは、「セントジョーンズワートを摂取すると薬の効果が減少する」という報告がされています。
以下の薬を服用しているかたは、セントジョーンズワートの摂取には注意が必要です。
- ・ワルファリン(血液凝固防止薬)
- ・テオフィリン(気管支拡張薬)
- ・シクロスポリン(免疫抑制薬)
- ・インジナビル(抗HIV薬)
- ・経口避妊薬
- ・ジゴキシン(強心薬)
また「抗てんかん薬」や「抗不整脈薬」などもセントジョーンズワートによって効き目に影響があると言われていますから、何らかの薬を飲んでいるかたは、セントジョーンズワートを飲む前にかかりつけ医に相談するようにしましょう。
一方「マカ」は、ハーブの力でリラックス効果を生み出すというものではありません。
しっかり栄養を摂って全身の体調を整えることで、根本的にストレスに対抗するものです。
安全性についても副作用は報告されていませんから、安心して摂ることができます。
マカは原産国のペルーでも日常的に食べられている野菜ですから、セントジョーンズワートのように薬の飲み合わせなどをあれこれ気にする必要はありません。
ただし、マカを摂取する際に注意することもあります。
マカには溶血作用(血液サラサラ作用。ニンニクにも同じ作用がある)があるのです。
溶血作用による健康被害の報告は見られませんが、念のために妊娠中のかたに限っては、かかりつけの医師に相談してからマカを飲むようにすると安心です。
さて、セントジョーンズワートとマカについて見てきましたが、健康的にストレスに負けない体を作りたいなら、栄養素がたっぷりつまったマカを飲むのが良いでしょう。
- ・ハーブティーを飲む感覚でリラックスしたいという人はセントジョーンズワート
- ・根本的にストレスに強くなりたいという人はマカ
というふうに飲み分けをするのが良いかもしれませんね。
セントジョーンズワートは多数の副作用が報告されていますから、現実的には、
まずはマカを三カ月~半年ほどの一定期間飲んでみる
↓
それでも効果が実感できなかった時に、セントジョーンズワートなどのサプリメントを試してみる
というのがおすすめです。
4.まとめ-マカでストレスに強くなれる
マカを摂ることにより、総合的にストレスが解消されます。
カルシウムなどの栄養不足、不妊や薄毛など、さまざまなストレスに対処してくれます。
さらにリラックス効果があるとして広く知られているセントジョーンズワートよりも、栄養摂取を目的としたマカのほうが効能が高く、ストレスに強くなることが考えられます。
よって、ストレス対策にサプリメントを飲んでみたいと思っているかたは、まずはマカを試してみるのがおすすめです。
>>分かりやすい解説はこちら
>>効果一覧へ戻る