マカの歴史を学ぶ。安全・安心な理由とは
数千年の歴史がある食材、マカ。
現れては消えていく流行りの健康食品とは違い、長年愛されてきた理由があります。
「健康は気になるが、安心できる食品が良い」というかたは、ぜひこの記事を最後まで読んで、マカの歴史について学んでみましょう。
1.マカの歴史は数千年前までさかのぼる
原産地のペルーで「栄養の缶詰め」とも呼ばれているマカ。
女性の不妊に効果を発揮すると言われている「グルコシノレート」や、ストレスを抑制する作用を持つ「ギャバ」、男性の精力を高める「アルギニン」や「亜鉛」など、数多くの栄養素が詰まった貴重な食材です。
そんなマカは、古くは紀元前1600年頃から、ペルーのフニン県と呼ばれる地域で栽培されていたと言われています。
当時の遺跡からは、マカの原始的な栽培場が見つかっていることからも、マカが現地で愛されてきた歴史が垣間見えます。
もちろん現在でもフニン県ではマカが作られており、「フニンのマカは品質が良い」という評判もあります。
2.王侯貴族たちの滋養食
現在のペルーやボリビア、エクアドル周辺に栄えたインカ帝国。
インカ帝国が栄えた時代(15~16世紀頃)には、マカは貴重な滋養食でした。
王侯貴族など、一部の特権階級の者しか食べることができませんでした。
インカ帝国の王様は、戦に勝った兵士たちにもマカを褒美として授けていたそうです。
当時の記録には「結婚前の若者はマカを摂らないように」と、現代でいう「できちゃった結婚」を防ぐような記述も残っています。
当時は「焼く」「蒸す」というマカの調理法が一般的でした。
乾燥させたマカは、低地で収穫されるとうもろこしや米と交換するための公益資源としても活躍したということです。
3.マカの知られざるストーリー
マカについて、こんな逸話が残っています。
時は15世紀の大航海時代。
スペイン軍が財宝を求め、フランシスコ・ピサロ率いる騎兵隊がインカ帝国を制服しようとたくらんでいました。
しかしインカ帝国は高地にあったため、低酸素で夜はマイナス15℃まで気温が下がります。
インカ帝国を占領しようと意気込むスペイン軍の騎兵隊でしたが、乗っていた馬たちが次々と死んでしまいました。
そこでスペイン軍はアンデス山脈の先住民たちに習い、馬たちにマカを食べさせたところ、元気を取り戻したということです。
高地では動物の性欲が落ちることが知られており、出産率が低下します。
そこでスペイン人たちは馬だけでなく、鶏や豚にもマカを食べさせていたそうです。
現在のように成分の分析ができない時代であっても、人々は経験的にマカには滋養強壮作用があると知っていたのです。
現代は貿易や科学技術が、インカ帝国の時代とは比べ物にならないほど発展しています。
もちろん日本でも、サプリメントのマカをすぐにでも手に入れることができます。
これはあなたが現代にうまれた特権とも言えるでしょう。
4.マカは歴史ある農法で作られている
どのような過程をへて、マカは私たちの手に届くのでしょうか。
まずはペルーの標高4000メートル以上の高地で種まきがおこなわれます。
マカの生産地であるフニン県のボンボン高原では、マカの種をまいた土を人間が踏みならすという、昔ながらの伝統農法で作られます。
10月~11月に種まきをおこない、収穫できるのは6月~7月。
その数カ月のあいだに、マカは土から栄養をこれでもかというほど吸い取り、どんどん育っていきます。
しかしマカがその土地の栄養分を吸収しつくしてしまうため、最低でも5年~6年ほどはその土地が枯れてしまうほどです。
再びマカを植えるためには、収穫したあとの不毛の土地に羊やリャマを放牧することから始めます。
動物の堆肥や微生物、栄養素を含んだ雨、鉱山地帯特有の豊富なミネラルなどの力によって、徐々にその土地が回復してくるまで待つことが必要です。
5.マカは国外へ持ち出すことができない貴重な食材
マカはペルー政府の重要な外貨獲得の資源のため、収穫した生のままで国外へ持ち出すことはできません。
そこでマカを天日に3ヶ月ほどさらして乾燥させて、粉末化させることが必要です。
もちろん乾燥させることには保存性を高める役割もあります。
乾燥マカは7年~10年ほどは食用として利用できるそうです。
生のマカを乾燥させる際には、マカについている葉は切らずにそのままにしておきます。
これは乾燥させている間に、マカの根の部分に葉の養分を吸わせて、さらに栄養価を高くする工夫です。
6.マカが日本に伝わって30年
地球の裏側にあるペルーが発祥のマカですが、いつ日本に伝わったのでしょうか。
一番初めにマカが日本に伝わったのが1990年。
大阪でおこなわれた「国際花と緑の博覧会」でペルー政府から紹介されました。
また2000年台に入り、テレビでもマカが紹介され始めると、マカの世間への認知度が急上昇。
2006年にはペルーに120社あったマカ輸出会社のうち、約40社が日本との取引をおこなうまでになっています。
現在ではマカのサプリメントなどはコンビニやドラッグストアなどでも見かけるようになり、多くのかたが「マカ」という名前を知るまでになりました。
毎年さまざまな健康ブームが現れては消えるなか、マカは30年近くも人気が高まり続けている。
これはマカの高い効果や、安全・安心なことへの証明ではないでしょうか。
人類の長い歴史のなかで育まれてきた貴重な食材、マカ。
- ・不妊症の改善
- ・精力の増進
- ・疲労回復
- ・免疫力の向上
といった数々の健康効果を体感したいかたは、ぜひマカをお試しください。